〜Christmas at the team〜



「死線?」

「うに?」

「何をしてるんだぃ?」

「折角クリスマスも近いことだし、ツリーを飾り付けてるんだよ」

「玖渚、俺も手伝う」

「死線は今俺と喋っているのだよ、邪魔しないでくれピンクパンサー」

「パンサーじゃねぇ、チーターだ。それに髪がピンクになったのはお前のせいだろ」

「うーん、俺は君が寝ている間に髪にピンクのペンキを塗った覚えなんてないんだが」

「ばっちりあんじゃねーかよ」

「…お前ら、いい加減うるさいっちゃよ」

「そうだよ君達、喧嘩なんかやめたらどうだい。ついでに《街》も、そのなんだか物騒なバットを構えるのをやめてくれないか」

「《屍》のくせに臆病だな」

「全くだ」

「僕様ちゃん、さっちゃんとちーくんの意見があったの初めて見たよ」

「気のせいだ、死線、気のせい木の精」

「最後のはなんだよ」

「さて、死線」

「堂々のシカトかよ」

「クリスマスには何が欲しい?」

「うに。



世界



かな」

「世界?」

「うん、僕様ちゃんの世界は壊されちゃったから。新しく代わりが欲しいかな」

「蒼色‥人から貰ったらその時点でそんなの自分の世界じゃないっちゃよ」

「あははっ、そっか、それもそうだね。僕様ちゃんとしたことが、だね。クリスマスが近いからって浮かれ過ぎたんだね」

「…玖渚」

「何かな?ちーくん」

「クリスマスは好きか?」

「んーん、みんなが楽しそうにしてる日なんか大嫌いだよ。



私はこんなに退屈なのに」


壊れた黒い蒼色は、輝く白を嫌いと言った。

壊れた世界にクリスマスなんていらない。



〜Christmas at the team fin〜


























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